【若手家族心理学研究/家族療法家に聞きました】
愛媛大学教育学部
相模健人先生
(先生の御所属はインタビューがされた当時のものです。)
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どのような分野・現場で臨床に携わっていますか?
現在は大学心理教育相談室とスクールカウンセラーが主な臨床活動になります。
これまでは学校巡回カウンセラーなどスクールカウンセラー関係の活動が多かったと思います。
研究テーマはなんでしょうか?
学生指導してる間に拡がり過ぎて、最近よく分からなくなってますが、学校システムにおける連携、及びSolution-Focused Therapy に関する研究になります。
家族療法は臨床にどう役立つか、どう役立てていますか?
最近はSolution-Focused Therapyが主になっています。ただ、家族での来談も多いのでそういった機会は積極的に役立てています。 )
臨床家を志したきっかけは何ですか?
福岡教育大学に通っていたときに、亀口憲治先生の授業で、家族療法のビデオを見たのがきっかけですね。それまでは家族療法はおろか臨床心理学も不登校もまったく興味がなかったです。それで亀口先生のゼミ(福岡教育大学はなぜかゼミじやなくルームと呼ばれてました)に入って勉強しました。Solution-Focused Therapyは福岡にいたときにソリューションワークスの磯貝希久子先生の研究会に行って勉強しました。
お勧めの本(臨床心理の本に限らず、臨床に役立つもの)を教えてください。
解決のための面接技法 第3版―ソリューション・フォーカスト・アプローチの手引き ピーター・ディヤング (著), インスー・キム・バーグ (著), 桐田 弘江 (翻訳)金剛出版
家族療法の基礎理論―創始者と主要なアプローチ リンホフマン (著), 亀口 憲治 (翻訳)朝日出版社; 改題新装版版
ぼくんち 西原 理恵子 (著) 小学館
です。
お勧めの論文を教えてください。
手前味噌ですが、田中雄三先生と書いた「教師と連携しながらウノを媒介として関わった相談室登校児童の1例」(2005年) 家族心理学研究第19巻 1号 1-11でしょうか。
すいません、いいのが浮かびませんでいた。
師・影響を受けた人は誰か
先に上げた亀口先生、磯貝先生、それから博士課程を指導していただいた鳴戸教育大学の田中雄三先生には大変お世話になりました。
それから学校巡回カウンセラーでお世話になった田中久卿先生には学校での対応について教えてもらいました。なぜか田中という性の方にお世話になるみたいです。
臨床家のたまごに先輩として一言
今だ自分がたまごでかえってない気がしますが、やはり日々柔軟性が求められるなあと思います。なんとかして柔軟性を培いたい今日この頃です。
みなさんもいろんな考え方ができるようになってください。